Playing The Piano in Ten days, PT2プログラムへようこそ。 ここでは、ピアノ未経験者・初心者の方に向けて、最初のハードルを乗り越えるためのプログラムを紹介します。 「Happy Birthday to You」の曲を使って、10日間でその曲を弾けるようになることを目標にしたプログラムです。
なぜ「Happy Birthday to You」なのか?
この曲はおそらく世界中の全ての人に馴染みのある曲です。 家族のため、恋人のためなど、大切な人のために弾いてあげたいというモチベーションにも繋がるでしょう。 また、あの有名なメロディーパートだけなので曲全体が短く、初心者の方でも弾きやすいです。
比較的弾きやすい曲ですが、それでも、そもそも譜読みができないという方もいらっしゃるかもしれません。 その問題を解決するために、GrandScoreアプリを開発しました。
楽譜を自由に入力した後、上図のようにそれを視覚化する機能を搭載しています。 「ド」は赤色など、音の高さ毎に別々の色を付けていて、流れてくる棒の長さは音の長さを示しています。 楽譜や音符・記号の意味が分からなくても、どの鍵盤をどのくらい押せば良いのか一目で分かるようになっています。
また、今回プログラムで使用する「Happy Birthday to You」は、アプリに最初からインストールされています。 楽譜入力のステップすらもスキップできるので、アプリをインストールして頂ければすぐに練習に取り掛かれます。
ここでは10日間の計画を立てます。全体の流れを把握した後に、各ステップの詳細を決めていきましょう。まず、全体の流れは以下の通りです。
多くの曲で、右手パートはメロディーを担当します。最初にメロディーパートを練習することで、慣れ親しんだ音を演奏できるので練習のモチベーションに繋がります。
そして、次は左手パートの練習です。「右手と左手で別の動きをする」、これはピアノを始める方にとって大きな鬼門となることでしょう。 残念ながら、この壁を乗り越えるための近道は存在せず、ひたすら練習するしかありません。譜読みはソフトウェアの力でスキップできましたが、こればっかりは仕方ないです。
ただ、その壁に立ち向かうコツは伝授できます。
「飽き」への対処はとても重要です。両手の演奏に躓いたら右手だけでも先の小節を演奏してみるなど、気分転換を図りましょう。 メロディーが弾けるとやはり楽しいですし。
そして、実は両手別々の動きをするのは「いつの間にか」できるようになります。その日にできなくても、次の日にはできるようになっていることもあるので、継続が重要です。
次に、一日毎の細かいスケジュールを立てます。下のリストは、それぞれの日に行う 最低限の 練習内容を示しています。
また、実際に演奏する楽譜上にもこのスケジュールを記入しました。
それぞれのスケジュールを 最低限の 練習内容で用意したのは、
という理由からです。Day1で行う「1 ~ 3小節までの練習」が比較的スムーズに進んだ場合は、Day2の項目を先取りしても全く問題ありません。 また、Day4の「両手演奏」がうまく進まなかった場合、Day5やDay7などで復習もできます。
自分の進捗に合わせて復習・予習を行えるようにするため、このようなスケジュールを立てました。
GrandScoreアプリは、楽譜の視覚化を無料で提供しています。 これだけでも十分に練習に役立つ機能ですが、980円/月の有料プランでは、さらに練習をサポートする機能を提供しています。
通常よりも遅いテンポで練習するのはとても効果的です。
しかし、今まさに練習しているその曲をスロー再生できるサービスはほとんどありません。
個人の練習をサポートするGrandScoreでは、その機能は必須だと考え提供しています。
最初はゆっくりのテンポ、慣れてきたら少しずつ速くしていくことで、より正確な演奏が可能になります。
ピアノの練習では、慣れていない小節や難しい部分を集中的に練習することはとても効果的です。
通常は先頭から再生されますが、部分再生機能を使うと楽譜の途中から再生できるようになります。
部分再生を拡張した機能です。特定の小節を自動で繰り返し再生できます。
反復練習はとても重要なので、その効率を上げるための機能となっています。
全くの未経験者や初心者の方でも楽しんでピアノを演奏できるようになるためのプログラムを紹介しました。
効率化できる部分と地道に練習するしかない部分がありますが、特に後者を乗り越えた時の達成感は格別です。
後は、始めるだけです。